昨年7月、中国・北京で段ボール入りの肉まんが作られていたと北京テレビが捏造(ねつぞう)していた問題で、捏造発覚前にNHKが「“段ボール肉まん”を食べていた客」として中年男性を取材し、ニュース番組「おはよう日本」(同年7月17日放送)などで5回報道していたことが分かった。NHKは「問題はなかった」と訂正しない方針だが、放送界の第三者機関「放送倫理検証委員会」が問題にする可能性がある。
NHKによると、現地の中国人スタッフら2人が露店が並ぶ市場内で取材。男性は「まずくて時々吐きそうになりました」などと証言したが、その翌日に捏造が発覚した。NHK広報部は「(取材時は)男性を含め段ボール入り肉まんが売られていると思っており、取材者も証言を信用した」とする。
同委員会委員の服部孝章・立教大教授(メディア法)は「多数の視聴者が実際に食べた人がいたという印象を持ったのは間違いない。男性の証言は、露天商の名誉も傷つける。その後の放送で何らかのフォローは必要だ」と話す。
