http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071114-00000016-mai-soci
防衛省の守屋武昌前事務次官(63)が、防衛専門商社「山田洋行」元専務の宮崎元伸容疑者(69)=業務上横領容疑などで逮捕=から利益提供を受けた見返りに、次期輸送機(CX)のエンジン納入を巡って便宜を図った疑いが強まったとして、東京地検特捜部は、守屋氏と元専務を贈収賄容疑で立件する方針を固めた模様だ。特捜部は13日、守屋氏の便宜供与を裏付けるため、防衛省の現役職員やOBらの事情聴取に乗り出した。
関係者によると、守屋氏は6月、CXエンジン納入の一般競争入札手続きを説明する部下に対し「なぜ(随意契約では)いけないんだ」と、宮崎元専務が山田洋行から独立して設立した「日本ミライズ」との随意契約を促す発言をした。同じころ、省内で「米国の製造元と直接契約すべきだ」という意見が強まったにもかかわらず、一人で反対姿勢を示し、代理店のミライズを通した納入を主張したとされる。
製造元は米ゼネラル・エレクトリック(GE)で、同社との直接契約を検討する案は、当時の久間章生防衛相らが支持していたが、守屋氏の強い反対で頓挫。この結果、6基目のCXエンジンの入札は、ミライズがGEの代理店になった翌日の7月30日に公告された。
納入実績のないミライズは入札に参加できないために入札は不調に終わり、同省はミライズとの随意契約を目指した。しかし、以前のGEの代理店で、CXエンジン5基を納入した山田洋行との紛争が表面化し、保留状態になっている。
特捜部は、事務次官として強い権限を持つ守屋氏が、随意契約でミライズがCXエンジンを納入できるよう元専務に有利な取り計らいをしたとみている模様で、今後20人以上の同省職員やOBから参考人として事情聴取して裏付けを進める。
守屋氏は、宮崎元専務から長年にわたってゴルフや飲食などの接待を受けていたことが判明しているが、特捜部は他にも現金の授受がなかったか慎重に調べている。
